北一条すずらん保育園

お誕生日会・園長より

北一条すずらん保育園では、毎月お誕生日会を行っています。

誕生月の子は皆の前に出て、インタビューを受けたり冠を被せてもらったりするのですが、

そのときの子ども達の嬉しそうな、照れくさそうな表情は何回見てもとても可愛らしいです。

インタビュー後は先生から人形劇のプレゼントがあります。

月に1度の全クラスが集まる行事、小さい子から大きい子まで皆が楽しめるような会にしてあげたいと、

職員一同知識を絞り出しています。

 

☆園長より☆

7月に入り、子どもたちも汗をかきながらも、毎日元気に過ごしてくれている姿を見て、勇気を 貰います。さて、園の中で大切にしていきたい「挨拶」についてですが、しろ組さんで先日、その 大切さについて先生からお話を聞いて、考える子ども達の姿がありました。挨拶は、とても大切 なコミュニケーショの一つです。その昔、私が子どもの頃は、先生も大変厳しく、大きな声で挨 拶が出来るまで教室に入れないという慣わしもありました。今は色々な意見も飛び交う教育現場 でそこまでの指導はされない訳ですが、それ程までに、大きな声で無くては相手に伝わら無い。 伝わらなければ意味が無い、という事を当時の先生は指導されたかったのだと思います。 マナー講師の西出ひろ子先生の著書「10歳までに身につけたい 一生困らない 子どものマ ナー」(青春出版社)においても、「おはよう」「おやすみなさい」は笑顔を忘れずに。「行っ てきます」「ただいま」のあいさつは元気に言おう。といった具合に、挨拶は大切なマナーとし て、子ども達に身に付けて欲しい力として取り上げられています。そして本書において西出先生 は、子ども達が誕生して3歳までと10歳までが、マナーが身に付く為の大きな節目である事を下 記の通りに示唆しています。 3歳までは、子ども達に良いこと(プラスの言葉)を沢山話しかけてあげます。例えば「~ちゃ ん、今日もかわいいね。」「今日も元気に泣いてくれてありがとう。」といった、「子ども達を 肯定する言葉」を沢山伝えてあげます。そうする事で、プラス思考や感謝の気持ち、人様を敬い、 褒める能力が育まれます。3歳以降の月齢になり、会話が出来るようになっての10歳までは、親 子で互いに良いコミュニケーションを取りながら生活をしていきます。その際「あれをやっちゃダ メ、これをやっちゃダメ。」と一方的な言い方や「これはこうするのよ。」と、いきなり答えを教 えてしまうのでは無く、親と子で共に会話をする事が大切です。「こういうときは、どうすればい いと思う?」といった「 問いかけ 」です。この様に質問をして、考える事を習慣にする事で、 子どもに自然とマナーが身に付いていき、その時期が10歳までとされています。子ども達は、10 歳までに、自分できちんと考えて行動できる習慣を身につける様になるというのです。10歳まで にこれを身につける事で、その後、周囲の状況を見て相手を思いやる事も出来て、自律や自立も 出来る子ども、大人に成長をしていくと、西出先生は提言しています。 (※自律=自分の気のままを押さえ、又は自分で立てた規範に従って自分の事は自分でやって行 くこと ※自立=自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに自分の力で物事をやって 行くこと)また本書において、子どもは、大人の「言うこと」では無く、「やる事」を真似しな がら成長すると言って書かれています。子どもも、大人も関係無く同じ「人」である子どもに対し て敬意をもって接し、子どもに言うことを聞いてもらいたいのであれば、まずは自分自身がやっ てみせる事が先決であるというのです。これは当園においても、先生達が大きな声で子ども達、 そして職員同士で挨拶をしよう!と言っている事と同じかと思われます。そういった、周りの大 人を見て子ども達も育っていきます。特にコロナ禍においては、マスクによって互いの表情が見え 無いので、言葉の掛け合いは大切になってきますね。当園では、大きな月齢のクラスのお子さん 達には、行事や活動の際に、考えてもらい、意見を出してもらう事を念頭に取り組んで参りました が、3歳までにプラスの言葉がけを意識しつつ、それ以降は、問いかけを基本に、共に会話をして いく事を取り組んで参りたいと思います。ご家庭におかれましても、お子様と楽しみながら挑戦し てみて頂ければ幸いです。

 

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